*1リンギット(RM)は27円
セラマッパギ!
ペナン➡イポー➡マラッカを経て、ようやく最後に首都クアラルンプール(KL)にたどり着きました。クアラルンプールは、現地の人でもKLって言えば大体通じます。
↓前訪問都市マラッカ
今回は、マレーシアの国営石油会社ペトロナスが建設したツインタワーを見てきました。
ペトロナスツインタワーと噴水ショー
やっぱり見る価値あり
旅に関しては天邪鬼なところがあるので、「ツインタワーはKLに来た人はみんな行くようなとこだし、わざわざ行かなくていいだろ」と思い行く気はありませんでした。
しかし夕方、マラッカからバスでTBSバスターミナルに到着し、電車でクアラルンプール駅に着いて見えたタワーがあまりに大きく綺麗だったため、これは行こうと決めました。
ものすごい迫力。近未来的なデザインで、アニメに出てくる超高層ビルって感じです。
1998年に建設されたって、信じられないんですが…。高さは452メートルで、建設から5年ほどは世界一の高さを誇るビルとして君臨していました。
同じサイズのビルが2本並んでいるっていうのがまた違った迫力を生み出しています。
うーん。やっぱり来てよかったです。
噴水ショー
夜遅くに公園を歩いていると、案の定カップルだらけ。やっぱ一人で来るんじゃなかったな、と思いました。
が、ツインタワーを眺めて写真を撮っていたら、22時になって公園が閉まるということで、追い出されて池の方にやってくると、音楽とともに噴水ショーが始まりました。
ただの噴水ショーと侮ることなかれ。軽く100か所以上はある噴き出し口から、雰囲気のあるクラシック音楽と鮮やかなライトとともに水が噴き出す様子は圧巻でした。
1人身バックパッカーの僕でも簡単に心を奪われました。かなり多くの人が池を取り巻いて眺めていました。20分くらい続いていたかと思います。
ちなみにツインタワーをつなぐスカイブリッジの展望台に登るには僕の1日分弱の行動予算を使わなくてはならなかったので、やめときました。笑
建設裏話
昼間に見ても迫力ありです。
ちなみに片方のビルは日本、もう片方は韓国の建築会社によって建築されたらしいです。どっちがどっちかわからないんですが。建設する会社どころか国が違うのに、よく左右対称のビルを作れたな、と思うんですが。
しかし良く調べると、韓国サムスンが作ったビル2が垂直性に問題があり、それを日本側から支えるためにスカイブリッジを作った、とWikipediaに書いてありました。やはり、発展度に違いがあった当時の異なる二か国による建設は、一筋縄にはいかなかったようですね。
Petrosains
科学テーマパーク
ツインタワー下部、スリアKLCCの4階にあるマレーシアの石油大手国有企業、ペトロナスが運営する科学の学習型テーマパークです。
大まかに宇宙ゾーン、先史・地質ゾーン、パズル・体験ゾーン、石油掘削ゾーン、工芸ゾーンがあり、同時にペトロナスが行っている事業についての説明もされています。
なぜここを選んだのかよくわからないんですが、友人から石油元売り大手に就活が決まった連絡があったことがやや影響してたと思います。
先史ゾーンにいる恐竜。吠えるし少し動く。
ペトロナスとは
では、ペトロナスとは、どんな企業なんでしょうか。
国営石油企業と言われると、癒着によって金儲けしている、というイメージが湧いてきますが、実際はどうなんでしょうか。
ペトロナスの創業は1974年。インドネシアにあるプルタミラというインドネシアの国営石油企業をモデルに作られたそうです。
実際、かなりの高収益企業なようです。中進国のマレーシアにおいて1998年にツインタワーを建ててしまったあたり、ペトロナスがいかにお金を持っている企業かはよくわかります。
高収入の秘訣は、その戦略にあります。実際に国有として、政府との関係・連携は密なようですが、営利企業として経営責任は企業側にある程度任されているようです。また石油の掘削源の7割はボルネオ島を中心に国内から来ています。一方でその残りの約3割は海外、特にアフリカをターゲットにして海外での掘削から販売までを担おうとしてきました。国内で満足せず海外にも積極的に展開したのはその特徴の一つといえるでしょう。
同時に、カーレースなどのモータースポーツに燃料提供を行っていて、F1のスポンサーも務めていたりするようです。
幅広い年代が楽しめる施設
料金(外国人大人料金30RM)を払ってチケットを買うと、こんな感じにアトラクションチックな乗り物が待ち構えています。ホーンテッドマンションみたいな感じです。なんかワクワクしますね。乗りながら地質や宇宙、ペトロナスに関する説明が3分くらいあって、上層階の展示エリアにたどり着きます。
このゾーンはパズルゾーンです。計算パズルの他に、手を使って物理的なしくみ体験するコーナーがあります。ほかにもクリエイティビティを要請するようなワークショップが開かれているようです。
面白かったのは、石油掘削エリアです。ここではいかに深海の地下にある石油を掘削するか、という話が実際のプラットフォームに摸した展示の中で説明されていました。台風の風圧体験などもできるようです。
朝一番に行ったので、僕以外にほぼ全く客がいませんでした。さすが高収益企業とだけあって、スタッフも時間を持て余している人が多かったので、そのうちの一人と話しました。彼は大学で物理を専攻している新入社員だそうです。新入社員の多くはまず博物館でスタッフとして働いて研修するそうです。地層でガスや石油ができる仕組みなど、いろいろと説明してくれました。ブミプトラ政策によって、国営企業等にマレー人が優先された影響があるのか、スタッフの中にはマレー系と思われる人が多かったです。女性位の多くはヒジャブを着ていました。
展示は学校でかつて習ったものの忘れてしまっているものが多く、懐かしい感じがしました。体験コーナーやゲーム、アニメアトラクションなどが豊富なので、子どもでも楽しめます。
ただ説明はすべて英語とマレー語で、日本語は一切ありません。
行き方
クアラルンプールのKLCCエリアにあります。KLCC駅までは、LRTのクラナ・ジャヤラインでKLセントラル駅やチャイナタウンからダイレクトにたどり着くことが出来ます。
さいごに
今回はクアラルンプールのペトロナスツインタワーの一部を紹介しました。日本人好みの綺麗なエリアなので、行く価値ありだと思います。特に外観であれば夜のショータイム時間がおススメです。
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