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バンコク学生日報

バンコクに一年間留学している大学4年生。バンコクでの生活、旅行記、タマサート留学生とバックパッカーにむけた旅情報などをゆるく書いていきます。

タイ国王在位70年記念日と黄色い服で染まるバンコク

*2016年6月17日、最後に追記

 

サワディーカ!

 

昨日、2016年6月9日はタイのプミポン国王(ラーマ9世)の在位70年記念日でした。即位してから70年ってすごいですよね。当然在位は歴代国王の中で最長です。

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これは僕の住む3J Courtに飾られるプミポン国王とシリキット女王の写真。(昨日に限らず毎日飾られています)

70年と言えば、日本も昨夏戦後70年を迎えたので、日本が敗戦した翌年の1946年からずっと国王の地位にいるわけです。想像もつかないほど長いです。

国王の生い立ち

プミポン国王は1927年に生まれており、現在は88歳。

1932年のクーデター以降絶対王政が廃止され立憲君主制となり、王家の権威は一時凋落しました。しかし、第二次大戦後、サリット首相が自身の権威づけのために国王の権威を再び高めようとしました。プミポン国王もその人柄とタイの各地を行幸するなどの功績によって国民の支持を得ていきました。(現在のような国王への国民の支持はサリットの時代から始まったようです)

1992年の五月の暴虐軍事独裁政府と民主化グループの対立があった際に両陣営のトップを跪かせて和平させるなど、その権威は衰えていません。

現在は病気で入院中で体調は極めて悪いようです。

後継については皇太子の評判が芳しくないため、憲法改正によって国民から人気のある次女が国王になることが取りざたされているようです。どちらにしても現国王が亡くなった後の跡継ぎ問題については何かしらひと悶着起こりそうです。

黄色い服を着る

そんな国王への尊敬を表すために、この在位70年記念日である6月9日は国王のシンボルカラーである黄色い服を着ることが国民の様子からも伝わってきます。

街中でも

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バスでも

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アパートのロビーでも

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学食のスタッフも

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目測だと半分以上のタイ人が黄色い服を着ていました。

普段タイ人の友だちに国王について話を聞いてみても、プミポン国王への尊敬度は強いと感じます。また、この日に限らず、あらゆる食堂やレストラン、ホテルでは常に国王や王室の写真が飾られています。

国王は現在は床に臥せており、僕は実際に活動しているところを見たことはないのでイメージは湧かないのですが、やはりタイ各地に行幸に行くまめな心遣いやカリスマ性があることで評価されているようです。

逆に黄色い服を着ていない人はどういう意図で黄色い服を着ていないのか気になりますね。単に持っていないだけなのか。(制服のせい、また若い層が多いせいかもしれませんが、リベラルな風潮が強いタマサートでは黄色い服を着ている人は街中に比べて少なかったと思います。)

ただ、街中においても大学においても(もちろんこのブログ上においても)国王の批判や侮辱を行うことは不敬罪で違法とされているので、たとえ不満を抱いているとしても大っぴらには口にできないのが現状なようです。なので実際に国王に対して抱く思いを本音で話しているかどうかはよくわからないのが実情です。

 

さいごに

日本も天皇を国の象徴として持つ同じ立憲君主制の国ですが、この日は日本とは全く違う特徴を持つタイの一面を感じさせてくれる一日でした。そういえば日本では天皇のことを批判することは許されているんだな、と気づかされたり。また、日本では憲法国民主権が認められているのに対し、タイでは国民主権と並行的に君主主権も認められていると捉えられます。

こうして国王のことを考えることを通して、国王の国民の象徴としての意義の大きさに気づかされました。日本でも若い層を中心に天皇の存在意義とはなんなのか、感じづらくなってきている人も増えている気はしますが、タイではどうなのでしょうか。

タイ人の友だちともこうした話を深くできるようになったらなと思います。

 

※追記

軍と関わりがある父を持つ友人に話を聞いたところ、病状的にXデイは数か月以内でそう遠くないとか。定かかどうかわかりません。不謹慎ですが、なにが起こるかわからないので心配であるとともに、その場に居合わせてみたいという気持ちも少しあります。