バンコク学生日報

バンコクに一年間留学している大学4年生。バンコクでの生活、旅行記、タマサート留学生とバックパッカーにむけた旅情報などをゆるく書いていきます。

タイ12秘境、ナコンシータマラート【タイ南部】

サワディーカ!

前回の投稿は2週間ぶりの投稿になりましたが、今後は少し投稿が減るかもしれません。がんばります。

 

さて、先週はビザの90日レポートを避ける意味合いも兼ねて、マレーシアに旅行に行ってきました。今回から7回分ほどマレーシア旅行ネタを書いていこうと思うので、お付き合いください。

国際列車でマレーシアへ

マレーシアへはバンコクからペナンのバタワースまで直行の夜行列車が走っています。

これでマレーシアに陸路移動してみたかったので、フアランポーン駅にチケットを買いに行きました。

しかし、気づきました。

「せっかくタイの南部を通るならどこかに寄ればいいんじゃないか」と。

悩みながらふと手元にある情報誌DACOを読むと、タイの12秘境のひとつとしてナコンシータマラートというところが紹介されていたので、寄り道先として即決しました。

http://www.escape.com.au/world/asia/12-of-the-best-hidden-gems-in-thailand/news-story/16c9e15d2a8b96099686038e11f40cdc

 

フアランポーン駅の窓口で聞くと、どうやらナコンシータマラート行きの列車は、17:30発と19:30発、一日に2本もあるそうです。

僕が選んだのは19:30発の列車。

 

夜行列車で出発

定刻の19:30に出発。

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夜行列車は旅叙情を盛り上げます。

チェンマイに時の列車よりも座席と下段ベッドが狭かったのでかなり残念です。

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shallowwell.hatenadiary.com

 

 

僕の正面にはパンガン島に行くというフランス人が。どうやら旅行中にタイで彼女ができて母国に帰ろうにも帰れなくなってしまい、タイに居座り続けているとか。いろんな人がいます。

 

朝7時ころ起きると、列車はスラータニー駅に到着。サムイ島やパンガン島に行くと思われる欧米人がほとんど降りて、車内には片手で数えられる程度の乗客しか残っていません。

車窓は完全に熱帯のジャングルです。

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日本の列車だったらなかなか見られない景色。

 

観光のメインはワットプラマハタートの仏塔

定刻の10:55にナコンシータマラート駅に到着。

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まさか定刻に着くとは思わなかったので驚きました。

行き方

歩き方によると、バイタクで50B、ソンテオで10Bとのことです。

ナコンシータマラート駅を出ると早速バイタクの運ちゃんに声をかけられます。一番の見どころのワットプラタマラートまでは50バーツとのこと。他に寺に行く手段はないらしく、バイタクで行くことに。50Bはぼったくりだろうと思い、無理やり値切り交渉して30Bにしてもらう。バイタクに乗りながら地球の歩き方を確認すると、相場が50Bであることが判明。同時にやはりソンテオ(二列席トラック)なら10Bで行けたことが判明。ぼったくりだと思ったことを申し訳なく思うとともに、ほかに手段はないと俺を騙したわけなので、30B以上くれてやることはないと決定しました。

バイクに乗ってみると、ナコンシータマラートまでは意外と距離があり、10分ほどかかりました。歩いたらまあまあ大変です。

お目当ての仏塔は…

さて、バンコクからはるばる15時間以上かけて来てやってきた仏塔はいかなるものか、と見てみると、、

 

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盛大に工事してるじゃないですか…!!

タイの12秘境の一つと言われて楽しみに見に来たのにこれは残念。しかしながらよく見てみるとこれはかなり大きい。同じような形のミャンマーのシュエダゴンパヤーよりも大きいと思う。

わきには何本ものミニ仏塔みたいなのがセリ立っている。

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うん、これはこれで見ごたえありだな、と自分に言い聞かせる。

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うむ。でかい。めっちゃ工事してるけど。

 

奥へ進むと、博物館がある。

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ここは入場無料だけど、Donationするのが推奨。中にはスコータイ、もしくはそれ以前の時代からの仏像なぞを見ることができる。ここの説明によると、ナコンシータマラートはアユタヤ時代から重要な領域のひとつで、盛んに交易がおこなわれていたとか。

 

Nang Talung Shadow Puppet Museum(影絵博物館)

このままナコンシータマラートを後にするのももったいないので、歩き方に書いてあった影絵博物館なる場所に行ってみる。

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影絵はこの地で伝統行事だったらしいのだけど、衰退しつつあったらしい。そこで影絵師のスチャート・サッバシン氏が立ち上がり、この地で影絵を再興させたとか。この博物館はその作業所兼のようなのである。

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100年以上も前に作られたという影絵人形がいくつも展示されている。

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牛革で作られているらしく、これが影絵が長持ちする秘訣なのかな。

影絵を見せてくれないかな~、思い人を呼ぶと、女性のスタッフ風の人がでてきた。その人が…

かわいい!!

深津絵里をチャイニーズタイにしてややローカル化させたらこんな感じだ。英語が少し話せるので、いろいろ説明してくれた。影絵を見るには人が5人以上いないとだめらしい。まあ芸術系にめっぽう疎い俺はこれ以上コメントできない。

影絵の作り方を教えてくれた。

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一枚の牛革を型に沿って切っていき、くぎを使って穴をあける。切ったパーツをくっつけていくのだ。

俺が行ったときは俺を含め2人しか客がいなかった。ローシーズンだからかもしれないけど、静かに楽しめる場所だ。

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バスターミナルへ

ナコンシータマラートは2時間の滞在に留め、宿泊予定であるハートヤイ(ハジャイ)に向かうためにバスターミナルへ向かいました。

今回はバイタクじゃなく、ソンテオを待ってみます。3分も待たずにソンテオがやってきたので乗ってみる。一人先客がいたので、このソンテオはバスターミナルに行くか聞いてみると…

か、かわいい!!!

さっきの絵里さんを軽く上回る素晴らしく整った顔立ち。制服を着ているから高校生か?渋谷を歩いていたら一発でモデルにスカウトされるはず。なんなら彼女のためにこの地に骨を埋めてもいいと思えるレベルだ。彼女は英語をほぼ全く話せないらしく、俺の乳児レベルのタイ語で頑張って会話しました。どうやらこのソンテオではバスターミナルには行けなかったらしく、バイタクに乗り変えたのでさらに30B払いました。

こんな一期一会の出会いがあるのも一人旅のいいところですね。笑

バスターミナルでは、ハジャイ行きのバン(ロットゥー)がちょうど出発するところだったので、そのまま出発。あまり観察する時間がなかったのですが、プーケットやスラタニ―などへ行くバンもあったようです。

 

ハジャイへ

ハジャイまでの運賃は140B。約3時間の道のり。ハジャイ中心部からやや離れた西にあるバスターミナルに着きます。その後中心部に向かうのですが、渋滞がかなり激しいので、街の南にあるバスターミナルまでそこから一時間ほどかかりました。

 

ハジャイはバンコクチェンマイに次ぐタイ第3の都市と言われています。中華街のように中国語の看板がかなり目立ちます。

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これが目抜き通りです。

ハジャイでは熱を出してしまったので動けなかったため、あまりよく見ることができませんでした。タイ南部特有の料理も食べられなかったので残念です。

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華僑料理の福建麺(Hokkien Mee)

醤油味で、かなりどろどろの濃いソース。麺がいまいちソースに絡まないですが、おいしいです。天下一品のラーメンが好きな人は好きになると思います。

バンコクでは中華街に行ってもなかなか見つからないが、南部のハジャイでは華僑系のこうした店が簡単に見つかります。

 

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駅近くの通り。なかなか寂しいですね。

日本では第3の都市と言える博多や名古屋に比較的存在感があるのに対して、ハジャイはバンコク比べたら圧倒的にレベルが落ちます。

実際に大してみるものはあまりないような気もします。 

さいごに

「タイ南部の旅行先」として紹介されるのは、プーケットや、サムイ島などがメインで、さらに深い南部に行ってみるのはどうでしょうか。マレーシアにも近いので、中国語を話せる華僑の文化や、ムスリム文化が濃い目に混ざっています。

観光客らしい観光客はかなり少ないので、静かに楽しめると思います。列車でマレーシアに行こうと考えている方、一風変わったタイを見たい方はぜひ訪れてみてください。いい出会いもあるかもしれません。笑

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