バガン、それは旅のフロンティア【ミャンマー】
ミンガラーバ!
さてミャンマー振り返り第三弾です。これで最後にします。
今回紹介するバガンは、僕がこれまでに訪れた場所の中でトップ3に入る素晴らしい場所です。指標は景観のよさと総合満足度です。旅慣れている人にとってはフロンティアでもないと思いますが、これだけ素敵な場所なのにまだまだあまり知られていないと思います。
ちなみに言うと第1位はキルギスのチャタルクル湖です。
ということで、時期や天候によって評価は変わると思いますが、素晴らしい場所でした。
バガンの歴史
バガンでは、11世紀半ばから13世紀末までパガン朝という、ビルマ人最初の統一王朝が栄えました。王朝はモンゴル人の元によって滅亡したようです。王がパゴダを建設しすぎた、ということが滅亡のひとつの要因だそうです。
そうして王朝成立前から建てられてきた無数のパゴダ(仏塔)や寺院が見どころです。
ニャンウーにあるシュエズィーゴンパヤー。
みどころ
バガンのみどころは言葉に表すのが難しい上に、写真に写すにも生半可なカメラじゃ伝わりにくいです。
先ほども言ったように、バガンのすごさは、その遺跡の数にあります。大小さまざまなパゴダがだだっ広い草原の中に無数に点在しています。
例えばタイのアユタヤやスコータイでもミャンマーと同じようなパゴダを見られますが、これだけたくさんの数のパゴダを一度に見渡せる場所は他にはないでしょう。
3つの区域
バガンはオールドバガンとニューバガンの二つのエリアに分かれています。
オールドバガン
有名なバゴダがいくつもあり、メインの見どころとなるのはオールドバガンです。
城壁の中にタビイニュ寺院や博物館、プ―パヤーなどの見どころがあり、城外にはアーナンダー寺院など、様々な寺院が草原の中に点在しています。
ニャウンウー(Nyaung Oo)
夜行バスで来る時はまずこのニャンウーに到着します。空港もこのエリアです。
安宿が集中していて多くのバックパッカーが滞在するのがニャンウーです。オールドバガンまでタクシーやレンタルバイクで20分ほどの距離にあります。僕が泊まった宿を紹介します。
ピンサルパゲストハウス(Pyinsa Rupa)
ここには藤井フミヤと名付けられた日本語を話せる名物スタッフがいます。藤井フミヤには微塵も似ていません。彼はミャンマー人で、日本人の旅行者を相手にするために日本語を独学で学んだとか。かなり不自由なく日本語を話すことができます。
宿自体はまあまあといったところ。あまり安くはないですが、朝飯WIFI付きで、日本語も話せる面倒見のよいオーナーがいるので納得できる価格かと言えます。
ちなみに藤井フミヤの姉がやっているというピンサルパの斜め向かいにあるバイクレンタルのお店でバイクを借りるのはやめた方がいいです。僕らは24時間8000チャットでレンタルしましたが、少し離れたレンタル屋まで歩けば5000チャットで借りられるとの情報がありました。藤井フミヤに恩を感じてもそこは情に流されず合理的に店を選ぶのがいいと思います。ちなみにピンサルパにある日本語のノートブックは着いたらすぐに見るのがいいと思います。フミヤ最高!って人が多いですが、悪いところはちゃんと批判している人がいるので、参考になります。ちなみに僕も心を込めて書かせていただきました。
フミヤさんにオススメされたサンセットツアー。2人で15000チャット(1500円)
ニューバガン
こちらはオールドバガンのさらに南にある街です。ここにも幾つかみどころはあるようですが、僕はいけませんでした。
Eバイクをレンタルする
ハードルは低い
バガンはEバイク(電動自転車)で回るのがベスト。これは中国でかなり流行っている原付みたいなやつです。自転車(のはず)なので免許などは要らないんだと思います。確認されることもありません。ただっぴろい草原にパゴダが点在しているので、とてもじゃないけど自転車で回れる距離じゃありません。
バガンでは自転車がたったの500チャットでレンタルできますが、暑いのでいくら安くても費用対効果を考えるとあまり現実的ではない気がします。自動車の量もあまり多くないので、運転に自信のない人でも比較的安心して運転できるんじゃないかと思います。ただし、オールドバガンの中心から離れたダマヤンヂー寺院などに行きたいときは、砂場のような道を走らなくてはいけないので安定せず少し怖い思いをすると思います。
決まったルートはない
オールドバガンを回るのに決まったルートはありません。地図を頼りに自分が気になるパゴダを回っていきましょう。適当に走っていて気になるパゴダが見つかったら立ち寄ってみる、という感じで僕は回りました。なによりこのバイクでただっぴろい土地を回るのは本当に気持ちよくて爽快です。
おすすめパゴダ・寺院
遺跡の違い
無数にある遺跡の中からおすすめするパゴダや寺院を紹介します。
遺跡は大きく二つに分けられます。パゴダ(パヤー)、寺院・僧院です。僕のような仏教をよくわかっていないものにはすべて同じに見えたんですが。
パヤーはミャンマー語で仏塔のことで、パゴダはその英語読みらしい。そして仏塔は仏舎利、を安置する場所としての意味があるらしいです。
一方で寺院・僧院は日本と同様僧が住む場所のことであり、どの寺院の中にも仏像がいました。
僕は勝手に、寺院=中に入れる遺跡、パゴダ=中に入れない遺跡、と理解していました。笑
もう一度行きたいパゴダ・寺院たち
ミャンマーのパゴダの何がすごいって、上まで登れるところです。
もちろん登れないものもありますが、このすごさはタイに来ればわかると思います。タイでは仏塔の近くまで行けても上の方まで登れるのものはごくわずか。僕の中でいいパゴダ=登れるという仏教徒が知ったら怒りそうな図式が出来上がっていました。ってことで判断基準はいかに登れて景色がいいか、ってとこになります。ちなみに柵などは全くないので、かなり危険です。ここは自己責任なので気を付けてください。
シュエグーヂー寺院
オールドバガン城内の中では一番景色がいいんじゃないかと思います。近くの景色が一望できていいです。ここで英語や日本語が達者なミャンマー人の少女がいろいろ教えてくれました。健気だったのでもちろん見返りはあげました。
ブルディ周辺のパゴダ
歩き方にも載っているブルディ周辺のパゴダは登れるものが多く、よかったです。
城外へ出てアノータヤ―通りを東に向かうとちらほら見えてきます。ここらへんはほとんど人がいないので穴場だと思います。近くにいる現地人に登れるか確認したら登れるとのことだったので、登ってゆっくりできました。
ゴンロージバゴダ
このバゴダの名前を知っている人はかなり少ないんじゃないでしょうか。それもそのはず、歩き方にもネットにも載っていない秘境パゴダです。
そんなものをどうやって見つけたか、というと僕は上記の藤井フミヤがおススメしてきたエーヤワディー川ツアーに行ったら連れていかれたからです。ここの何がいいって、観光客が全くいない上に、遺跡と一緒に川の景色も楽しめるところです。
もちろん上に登れます。このプライベートな空間が最高です。
藤井フミヤによると「バイクではいけない」そうですが、翌日、前日残した位置情報を頼りに日の出とともに向かってみると、何とかたどり着けました!なんてこった!朝の景色も素晴らしかった。
ヤンゴンからの行き方
ヤンゴンからは北に600キロ。バス、飛行機、鉄道で行けます。
バス
アウミンガラーバスターミナルより夜行バスで10時間程度。僕の乗った、JJ Expressは18$で、3列シートのいいバスでした。僕が乗ったバスは満員だったので、事前に予約した方が無難です。僕らは前日にバスターミナルに行った際に営業店の一つで買いました。
朝は日の出の直前にバガン着くので、時間がない人にもおススメです。
飛行機
ヤンゴン空港から1日5便ほどあるそうです。時間に余裕がない、夜行バス、が嫌って人はこっちですね。
鉄道
こちらも一日一本あるそうですが、どのブログも「揺れは最悪」、「虫が入ってくる」との悪評だったので断念しました。切符を買うのもあまり簡単ではないとか。
さいごに
ということで、バガンは僕の中で非常に思い入れの深い都市です。こんなにたくさんの仏教遺跡が残っている場所は他にないと思います。今度は女の子をバイクの後ろに乗せて回りたいです。笑
パゴダは日本のように危険なところに柵がある、というわけではないので、いくつかの寺院は登ったらかなり高く、また足場が狭いものも多いです。あまりはしゃぎすぎずに気をつけてください。
3-5月は酷暑になるらしく、日陰のない平原で1日中動き回るとかなりしんどいと思います。その時期は避けるか、暑さ対策をして休み休み回るのがいいと思います。
サンセットツアーのあと、少年たちのビーチバレーに混ぜてもらった時の1幕