バンコク学生日報

バンコクに一年間留学している大学4年生。バンコクでの生活、旅行記、タマサート留学生とバックパッカーにむけた旅情報などをゆるく書いていきます。

北インド旅行紀【5日目】バラナシ

 
ふと5:40に目覚める。日の出の時刻を調べると5:40だったから、急いで1人でガンガーへ向かう。
5:50頃につくと、既に朝日は顔を出していた。
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朝から舟の客引きが寄ってくるけど必要ないから適当にあしらう。
 
メインガートではこんな朝早くからかなりのインド人が沐浴に励んでいる。勤勉だ。
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我々にとっては恐ろしく汚い川でも、ヒンドゥー教徒にとっては自分を清められる聖なる川なのである。鼻をつまんで何度も頭まで潜るのが正しいやり方みたい。
 
朝のガンガーの風景は綺麗。人が来ている服と建物の色が鮮やかで見ごたえあり。
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いくら眺めていても飽きない。
 
朝六時にも関わらず子供達が川辺でクリケットをやっている。
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イギリス統治時代に広まったのが残ったんだろう。
凄く参加したかったけど、子どもたちもプレーできる時間が貴重なのかボールやバットを取り合っては遊んでいた。
俺に参加する余地はなかった。
 
5人での短い旅行でこの後ソンクラーンも控えているから今回は沐浴は諦める。一度はバラナシでやってみたい。
 
戻って宿の朝食。パンと薄い卵焼き、バナナ。
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無料でこれはありがたい。
 
 
12時くらいまで部屋でダラダラする。今まで旅行というのは毎回忙しないものだったから、こうしてゆっくりできるのも幸せだ。
 
バラナシに滞在するのであれば、川沿いか川から近くにある宿に滞在するのが基本。
俺が滞在したKwality Hotelはメインガートの北のエリアで、黄金寺院と呼ばれるビシュワナート寺院が近い。
DOSA CAFEやMEGU CAFEはこのエリアにある。
このエリアは並ぶ店や小道がより狭く汚く、より混み合うイメージがある。
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人が少ない時の写真しかない。笑
 
また、路上にはたくさんがいる。
ミルクを作り出すこともできず、かといってヒンドゥー教徒には神聖な生き物なので食べることもできないたくさんの牡牛が路上を歩いていたり寝そべっていたりするのである。
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神聖な生き物のはずだが、ひっぱたくのは全然おっけーらしい。通行人に突進しようとした牛が引っぱたかれていた。
食べるものがないのか、牛がゴミなどをあさっていたり、はたまた壁などを舐めていたりする姿もよく見た。扱いがひどくてかなりかわいそうだ。
 
メインガートの南のエリアはどちらかというと人も少なく平和なイメージ。
手ごろな値段でこぎれいなレストランが多く、ゆったりできる。
ゲストハウスも多い。
ハンターハンターなど日本語の漫画が置いてあるマンガ喫茶もあり、時間があればこういうところで時間をつぶしてみたかった。
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ソナの何でも屋、という店。
本は日本から輸入したらしい。店員さんがフレンドリーでいい人。
 

ビシュワナート(黄金寺院)

ビシュワナートは全ヒンドゥー教徒が巡礼したがるかなり重要なお寺。

外国人の入場の際にはパスポートが必要パスポートと財布以外の所持品は持ち込めない

入り口の隣に50ルピーの貸金庫があり、そこに荷物を置ける。(俺は置いていない)
 
身体検査をして中に入ると、ヒンドゥー教徒がものすごい列を作って並んでいる。よくわからないけどそれらを全部抜かして進んでいく。するとパスポートと個人情報チェックがあり、自分の住所やバラナシの滞在場所記入していかなくてはならない。基本ヒンドゥー教徒以外は立ち入り禁止なようで、宗教を聞かれた際には念のため仏教徒だと言っておいた。仏教徒はヒンドゥーの一派と考えられているらしい。後から来たアメリカ人も難なく入っていたから、無宗教といえば問題ないのかもしれない。
 
黄金寺院のある敷地はそれほど広くない。
黄金寺院は土台は白で、上の塔の部分は金で覆われている。柱などのデザインはかなり緻密にみえる。
ひとまず中に入ってヒンドゥー教徒と一緒になって列に並んでみる。
作法も全くわからないから、前の人の行為をひたすら真似しながらやっていく。白い粉を額の真ん中に自分でつけ、さらに赤い粉もつけてもらった。(バラナシでは珍しくも、サービスでお金を取られることはなかった)
 
一番最後のところにラスボスのようにヴィシュヌの像がたくさんの花を添えられて置いてある。
 
熱心に拝むヒンドゥー教徒の姿が見られたのはいい経験だった。
 
黄金寺院の隣には赤い寺もある。
俺はここで手にお守りの紐を結び付けてもらった。さっきの赤い粉と同様に無料かと思っていたら100ルピー請求される。
寺院での神聖な雰囲気にやられて払わなくては、と思いすぐさま100ルピー払ってしまったけど、今思うと払いすぎたな。
まあ、その分ご利益もあるはずだ。うん。
 

昼食とヨガ体験

そのあとは南のエリアに向かう。
入ったのは、Nice restaurant
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バラナシのレストランは多くの店で多国籍な料理が食べられる。カレーやナンのようなインド料理はもちろん、ピザもかなりおいしかった。
ここのラッシーはヨーグルトの酸味が強く、氷も無で出された。好みは分かれるかもしれないが、胃腸にはいいかもしれない。
胡散臭い名前のレストランだったけど、その名の通りナイスだった。
 
 
その後はインドに来たらやってみたかったヨガを体験。
バラナシではヨガ教室もいたるところにある。
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メインガードの北エリアにあったヨガ教室に突入。
 
室内は狭くて埃っぽいマットの部屋で想像していたのとなにか違う。
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一日だけの体験は二時間からが基本らしいけど、お金の都合上一時間だけ、一人100ルピーでやってもらう。
出てきた先生のお腹がデーンと出ていて、医者の不養生で全く信用ならない。笑
 
まずは呼吸法から。片鼻を閉じて左鼻から吸って右鼻から吐く、といったことを30分くらいやる。一種類ごとに横になって目をつぶる時間があるから、ものすごく眠くなる。でもかなり副交感神経が優位になった感じはする。
そのあとは発声。口を開けた状態から少しずつ口を閉じながら息の続く限り発生する。さらに、つま先立ちのポーズ、片足立ちのポーズを二種類やる。
ここからが本番だ、と思ったところでなんとタイムオーバー。ちょっと呼吸法長すぎたんじゃないんですか先生。。
でも、先生のバランスの安定具合をみるとやっぱり腹は出ているとはいえちゃんとした先生だったんだなと納得。もっと本格的にやってみたい。
 

火葬場へ

その後は、ラッシーを飲みにビシュワナートのさらに北にあるBLUE LASSI に向かう。
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旅行者が持っていたと思われる証明書用の写真が大量に貼ってある。壁全てがが指名手配リストのようで気味が悪い。
ここのラッシーは土器のような器に入っていて、スプーンで食べる。
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アップルラッシーを注文。
これもヨーグルトの酸味がかなり強め。千切りになってるリンゴがなかなかおいしかった。季節によってはブルーベリーラッシーなども飲めるらしい。
ちなみにこの器は食べ終わったら割って捨ててしまう。
もったいないけど洗って使い続けると土器が溶けてしまうらしい。
1つ当たり3.5ルピーだとか。安くはない。
 
ラッシーを飲んだら、マニカルニカガートへ。
ここは、バラナシで一番大きい火葬場。
列車であったミキの話によると、バラナシには多くのヒンドゥー教徒が死の直前に死ぬためにやって来る場所らしい。また、バラナシで火葬をするために上流から遺体を載せたいかだも流れてくるとか。
バラナシの街でも、花を添えられた遺体を担架に乗せて歌を歌いながら運んでいる様子を何回か見かけた。
見てみたいようでなかなか足が進まなかった場所にようやくやってきた。
 
着いた頃にはあたりは暗くなっていた。マニカルニカガートのまわりには大量の薪が置いてある。
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恐る恐おうる足を踏み入れると、キャンプファイヤーのように5つ6つほどの場所で火が上がっている。
遺体はすべて白い布で包まれているため、想像していたようなグロテスクな光景をみることはなかった。
それでもその場の空気の重さはバラナシの他の場所とは大きく違ったような気がする。
火葬場の周りを取り巻くのは、インド人と観光客。あたり構わず写真を撮る観光客もここでは口をつぐんでその様子を眺めている。取り巻くインド人の多くは家族など、その遺体の関係者のようである。
 
よく見ると、火葬場の真ん中で火や薪の状態を取り仕切るひとがいて、近くの煙たい場所で店を営むひともいる。俺にとってはこんなにも異様な場所で、毎日暮らしている人がいるということが衝撃的だった。
 
恐れ多くて火の間近まで行かなかったので、旅行者のブログなどで言われていた「薪代払え詐欺」にあうことはなかった。
 
 
そのあとは帰宅して就寝。
 ゆっくり流れるバラナシの時間を満喫した一日だった。