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バンコク学生日報

バンコクに一年間留学している大学4年生。バンコクでの生活、旅行記、タマサート留学生とバックパッカーにむけた旅情報などをゆるく書いていきます。

象使いになる、象に乗る前に考えたい。エレファントキャンプ体験記

ずいぶん前になりますが、三月ころにタマサート大学のOIA(国際課)のプログラムで、バンコクから180キロ西、カンチャナブリーにあるElephantsWorldに行ってワンデープログラムに参加してきました。

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さて、やはりタイに来てからやりたいことの一つに「象に乗りたい!」がある人は多いと思います。ラオスやタイでは「象使い」の免許が最短1日~一週間程度で取れてしまうなど、自らの意思で象を乗りこなすことへの憧れはでかいと思います。が、残念ですがここで僕はそう考えている人たちの夢を打ち砕きます

 

象にかかるストレス

人が象に乗るとき、また人が乗れるように調教するとき、象には計り知れないストレスがかかるようです。

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めちゃくちゃ楽しそうですけど、象は辛いんです。

ひとまず、ElephantsWorldが設立された経緯としてのホームページのHistoryの部分をここにまとめます。

タイではかつてから象が林業でトラックのような役割として使われてきました。洪水の増加によって1989年に林業が禁止されるようになり、働き場所を失った象は観光産業で働くようになりました。しかし、象の鼻や首は丈夫なものの、背中は約100キロのものをのせるのが限度。それなのに席だけで50キロもあり、そこに2人ひとをのせることもあるのです。こうしたことを1日10時間に渡って繰り返さなくてはいけません。また熱いアスファルトを歩行することは象の足にダメージを与えます。こうしたことから象には大きなストレスが溜まるようになりました。ElephantsWorldは2008年に設立されたNPOで、客から得た収益や寄付をもとにけがをした象や年老いてもう働けない象を引き取って、象が快適な生活を行えるようにしています。(訳&まとめ:shallowwell)

 

Day Program 体験記

出発

朝7時にタマサート大学に集合し、貸し切りバスで行きました。

自力で行く場合は、朝8:30にカンチャナブリーのバスターミナルで、9時にカンチャナブリーの街でピックアップがあるようです。

2時間くらいかけて到着。まずはスタッフの方から注意事項と象の紹介を受けます。

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それぞれの象に名前がついていて、そのうちの一匹は女王のように気高いため気安く体を触ってはいけない、という話がされたと思います。(説明は英語です)

 

えさやり

えさをやるのですが、そのえさも自分たちで準備します。スイカを包丁で切る組と、バナナやもち米などを潰して団子を作る組に分かれます。

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正直僕は上の写真のバナナ団子の気味が悪すぎたのでスイカを切る組に回りました。

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完成したら象に食べさせます。

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ものすごい食欲で、スイカも固い皮ごとぼりぼり食べては次をねだります。さすが巨体を持つだけあります。水もホースからがぶがぶ飲みます。おしっこをしながら食べていたりとなかなか自由です。

象と初めてこんなに近くで向き合ったので、肌のしわしわ具合とか毛の様子とか息遣いをまじまじと見て、象も我々と同じように生きているんだな、と親近感が湧きました。 

昼食休憩

象のえさやりが終わると、我々の昼食タイムです。

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タイサラダのソムタムなど、ビュッフェ形式で7種類くらいの料理が食べられます。ソムタムは外国人向けに辛さが控えめなので、タイ人は物足りないと言っていました。

 

泥浴び・水浴び

人間どもの昼食タイムが終わると、象の水浴びタイムです。まずは近くの沼まで行って、これでもかというほど沼の中で激しくじゃれ合い、どろどろになります。

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この泥は寄生虫を防ぐのに役に立つようです。

泥浴びが終わると川で水浴びです。川では我々がバケツを使って水をかけまくります。

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さっき付けた泥を落としてしまっていいのかわかりませんがひたすら水をかけまくりました。我々も頑張った(?)ので少し川で遊べちゃいます。

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川の水はチャオプラヤ川と違ってまあまあきれい。

帰ってくるとまたえさやりをもう一度します。あれだけ食べたのにまだ食うのか、と思いましたが、草食ってことで1日150キロも食べるそうなので納得です。

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これで1日のプログラムは終わりです。たしか15時ころに終わったと思います。

 

カンチャナブリー観光

関係ない話ですが、ついでにカンチャナブリーの観光もしてから帰りました。

映画「戦場に架ける橋」で有名なクウェー川鉄橋を見てきました。

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橋の近くで夕食も食べました。(ElephantWorldのプログラム外です)

 

費用

Day program はカンチャナブリーからの送迎なども含め大人2500B、子ども1500Bだそうです。これは、高いですね...。

僕らは大学生特価なのか、プログラム外のバンコクからの送迎、夕食まで含めて1500Bでした。

他にも1泊2日、さらには1週間から4週間までのプログラムもあるようです。

Day program (1 day) • ElephantsWorld

 

さいごに

僕も最初はこのプログラムで象に乗れるものだ、と思って予約をしていましたが、これに参加して考えを改めさせられました。

象使いの免許を得て、象を自由に乗りまわすことへの憧れは僕も一時期ありました。しかしやはり、たかが3日、最短で1日で取れるような免許で象の状態をよく理解して乗れるようになる気もしません。実際に象使いの免許を取った人のブログでは、いかにネタになるか、という感想がメインで象への気配りは感じられませんでした。そういったことは教わらないのでしょう。

 

まあ象に限らず競馬とかでも同様に競走馬の8割がストレス性の胃潰瘍で苦しんでいる、というような話もあるので、こうしたことは人間社会と直接関わる動物すべてにとっての運命なのかもしれません。僕も馬には乗ったことがあるので、「なんで象だけ贔屓するんだ!」と言われてしまえばそれまでです。

が、やはり人間にかかわるその動物の現状や背景を知っているかどうかで、動物へのふれあい方にも違いが出てくると思います。(ちなみに象は認知能力が高いので個々の人間を見分けることが出来ると言われています。人の態度が象にも伝わるかもしれません。)

これから象に乗りたい、象使いの資格が取りたい、と思っている方はぜひ一考をお願いします。